今森光彦写真展昆虫4億年の旅−進化の森へようこそ

想像を絶する機能、美しさを兼ね備えた昆虫たちの世界

世界の熱帯雨林や砂漠から国内の自然環境にいたるまで、自然と人との関わりをテーマにした美しい映像、親しみやすい文章を発表し続けている今森光彦。幼少期より昆虫の生態と美しさに魅了され、世界中の昆虫を求めて精力的に取材活動を続けてきました。その独特な自然観にもとづく作品群は、内外で高い評価を得ています。
本展では、代表作『世界昆虫記』『昆虫記』から、新作を含む昆虫の生態を中心に約200作品を展示。今森光彦の昆虫を見るまなざしは、昆虫たちの背後にある自然、さらには人間の営みにまで踏み込み、自然と人間のドラマを感じさせてくれます。千差万別な昆虫の生き方、奇抜な形態、あでやかな色彩、不思議な行動など、彼のファインダーの中で繰り広げられる生命の神秘と自然の驚異に満ちた昆虫の世界は、芸術と科学が高い次元で統合され、見る人々に大きな感動を与えてくれるでしょう。


写真左：ヨツコブツノゼミ　ブラジル　1992年　作家蔵
写真右：キイロツノギス　コスタリカ　1993年　作家蔵