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なぜ文化遺産の保存修復なのか?
近・現代、アジアの中でも特にメコン川流域諸国は、経済発展を第一義とした社会開発を優先させ、それは地域に大きな裨益を生み、一定の成果を挙げてきました。しかし同時にその背後ではこの地域の豊かな伝統文化やそれを象徴する文化遺産が失われつつあることも事実です。 このような文化的課題に対し、日本が国際社会において果たし得る役割について、20年に亘るアンコール遺跡の保存修復活動を通して考えていきます。 講師略歴 ▼中川 武 NPO法人GREEN WIND ASIA 代表/早稲田大学名誉教授/日本国政府アンコール遺跡救済チーム団長 1944年.富山県出身。建築史家・工学博士。 早稲田大学理工学部助手、専任講師、助教授を経て、1984年から2015年3月まで同大教授。1992年よりベトナム・フエにおける歴史的建造物群の調査研究および保存修復活動、1994年より日本国政府外務省ユネスコ信託基金によるカンボジア・アンコール遺跡救済チーム(Japanese Government Team for Safeguarding Angkor: JSA)団長、2004年よりJAPAN APSARA Safeguarding Angkor(JASA)共同代表を務める。また、これまでに日本建築学会副会長、建築史学会会長、文化庁文化審議会文化財分科会専門委員、早稲田大学総合研究機構ユネスコ世界遺産研究所所長、早稲田大学東日本大震災復興拠点自然・文化・安全都市研究所所長などを歴任。2014年7月博物館明治村館長、2015年5月早稲田大学名誉教授に就任。 ■著書 ・日本の古建築 美・技術・思想(2015年・青土社) ・コー・ケーとベン・メアレア アンコール広域拠点遺跡群の建築学的研究(2014年・中央公論美術出版) ・日本の家(2002年・TOTO出版) ・世界宗教建築辞典(2001年・東京堂出版) ・建築様式の歴史と表現(1995年・彰国社) ・日本建築みどころ辞典(1990年・東京堂出版)
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