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日本の伝統芸能(三味線、篠笛、太鼓、狂言、落語等)を気軽に楽しむ和の祭典、AMJに協賛し、当館で一番人気の収蔵品、歌川広重の「東海道五十三次」を展示致します。
広重は、江戸末期の浮世絵の世界に新しい風景画のスタイルを作り上げ、遠くヨーロッパ画壇にまで多大な影響を与えた絵師です。幕府の火消同心の家に生まれた広重は浮世絵師の道を志して歌川派の豊広に入門しました。習作期を経て1831(天保2)年頃から名所絵(錦絵)を本格的に発表し、風景画家としての地位をゆるぎないものとしていきました。 そして1833(天保4)年に世界的に評価が高い「保永堂版 東海道五十三次」を刊行、爆発的な人気を博しました。旅の風情、人情、そして自然景観など、版画の歴史の中に永遠に残るものであります。さらに、卓越した色彩や構図なども多くの人々に感動を与えています。「五拾三次」を代表とする広重は、自然の微妙な変化をとらえる風景版画の他にも、花鳥版画や肉筆画などにすぐれた詩情や季節感を見事に表現した作品を残しています。 広重は2017年今年で生誕220年です。アート・ミックス・ジャパンに協賛して広重をメインに展示いたしました。別室ではボストン美術館所蔵版木による墨摺絵を展示しております。折角の機会でもございますので、一人でも多くの美術愛好家の皆様のご鑑賞をお願い申し上げる次第でございます。
※掲載情報について |
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