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最近、“持続可能な発展(Sustainable Development)”ということば をしばしば耳にします。多くの人が危惧しているように人間が現在の ままの経済活動をつづけていればやがて資源は枯渇し、温暖化にとも なう現象、たとえば北極、南極、氷河の氷が融けるなどの待ったなし 状況が地球を覆っています。
こうした問題を遡って考えるとき、アメリカの海洋生物学者で作家の レイチェル・カーソンの「沈黙の春」という本に出会います。彼女は このなかで、農薬など化学物質の多用を告発していますが、ほんとう に言いたかったことは科学技術の発展にともなう人間の文明のあり方 で、このままでは持続不可能な社会になってしまうという警告でした。 また、カーソンは「センス オブ ワンダー」という作品のなかで自 然との共生、生命への畏敬の感覚の大切さを語っています。その感性 は自然界の美しさ、不思議さに眼を見はるだけでなく、人間社会のさ まざまな出来事にも感覚を鋭く働かせ、持続可能な社会をつくるため に求められる大切な感性なのです。
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