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「モダーン」と呼ばれた1930年代のアール・デコ様式
日本に現存するアール・デコ様式邸宅の貴重な例として、国内外から高い評価を得ている東京都庭園美術館の建築は、1933年に竣工しました。その独特の装飾は、当時の人々の目にはどのように映っていたのでしょうか。1930年代の東京の都市文化を映す日本画、洋画、写真、絵葉書、工芸品、日用品、ファッション、広告デザインを見ると、当時「モダーン」と呼ばれたアール・デコ様式が都市生活文化の中に受け入れられていたことがわかります。 さらに、当館建築に携わった宮内省内匠寮(くないしょうたくみりょう)の技師たちの仕事にもスポットを当て、フランスの作例に学んだアール・デコと、家具調度や金工装飾などに見る「モダーン」和風アール・デコとを比較検証することで、当館建築の特異性と同時代性を明らかにします。 <関連企画>記念講演会 ・11月1日(土)14:00〜15:30 「1930年代・東京」海野弘 ・12月6日(土)14:00〜15:30 「アール・デコの東京〜震災復興の時代と建築」松葉一清 ※いずれも新館大ホールにて開催。13:30開場。無料。定員250名。展覧会の観覧には別途入場券が必要。 写真左:東郷青児《婦人像》1928〜35(昭和3〜10)年頃 油彩、キャンバス 島根県立石見美術館蔵 写真右:杉浦非水《帝都復興と東京地下鉄道》1929(昭和4)年頃 ポスター 東京国立近代美術館工芸館蔵
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