ヴィック・ムニ−ズ「ビューティフル・アース」

もっとも注目を集めているブラジル人アーティストによる個展

現在ニューヨークを拠点に、世界各国で活動を続けるヴィック・ムニーズの個展「ビューティフル・アース」。本展では、2008年の新作シリーズ「ピクチャー・オブ・ガベージ」を中心に、大空に雲を描いた「ピクチャー・オブ・クラウド」、ブルドーザーで大地にコンセントなどを描いた「ピクチャー・オブ・アースワーク」、ピグメン（色土）で描いたピカソの「泣く女」など、計40点を展示。そのほとんどが日本初公開となります。
ムニーズの作品には、砂糖、チョコレートシロップ、ピーナッツバター、金属片や枯れ葉といった一瞬しか形をとどめることができない素材が使われています。これらは、視覚以外の味覚、臭覚、触覚に刺激を与え、描かれたイメージは、時に、見る者の体にしみ込んでくるようです。知的で社会的な意図を含みながらもユーモアあふれるムニーズの作品の世界を、ご堪能ください。

写真左：ヴィック・ムニーズ《Atlas（Pictures of Garbage）》2008年
写真右：ヴィック・ムニーズ《Outlet（Earthworks）》2002年