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ストアハウスカンパニーが拠点としてきました江古田ストアハウスが今月いっぱいで閉館します。
『箱』は1998年に初めてフェスティバルに参加した際、初演しました。初めて海外の劇団と付き合うにあたり、ずいぶん悩みました。どんなに詳細な字幕を付けたところで「言葉の壁」は越えられないのではないか?じゃ、言葉を無くしたら?というわけでこのスタイルが始まりました。が「言葉の壁」は相変わらず乗り越えられず、身体もまた言葉であるということに気づきました。 この劇場と別れるにあたり、今のストアハウスカンパニーを作った『箱』を上演します。 どうぞ、江古田ストアハウスとのお別れにお立会いください。 『箱』は、箱が動き続ける芝居です。 そうはいっても、舞台の中に、何らかの仕掛けが施されているわけではありません。舞台に登場するいわゆる俳優とか、パフォーマーと呼ばれる人々が、箱を動かし続けます。 舞台の上には、幅90cm、高さ30cm、奥行き30cmの、20個の木製の箱が置かれています。 彼らは、目の前にある、箱を動かします。 彼らは、箱を運び続けます。 彼らによって動かされ、運ばれるたびごとに、「箱」は、「壁」や、「道」や、「穴」や、「門」になります。箱を動かし、運び続ける彼らの姿は、いわゆる俳優とかパフォーマーではなく、まるで労働者のようです。 彼らは「箱」を動かします。 彼らは「箱」を運び続けます。 そして、「箱」は、動き続けます。
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